はじめに
「社会人になったけど、給料明細に『健康保険』『厚生年金』『所得税』っていっぱい引かれてて、よくわからない」
そんなモヤモヤを抱えている20代はとても多いです。
でも実は、社会保険や税金の仕組みをちょっと理解しておくだけで、将来何十万円も得することがあります。
この記事では、社会人1〜5年目の方に向けて、最低限押さえておきたい「社会保険と税金の基本」をわかりやすく解説します!
1. 社会保険ってなに?ざっくり5種類を理解しよう
社会保険とは、病気やケガ、失業、老後など「もしものとき」に備える公的な仕組みです。主に以下の5つがあります。
- 健康保険:風邪をひいて病院に行くと、3割負担で診察を受けられるのはこれのおかげ。会社員なら「協会けんぽ」や「組合健保」に加入します。
- 厚生年金保険:老後に年金としてもらえるだけでなく、障害を負ったときや、万が一死亡したときの家族の保障も。
- 介護保険:40歳になると保険料を負担。将来、介護が必要になったときに使える制度。
- 雇用保険:失業したときに「失業手当」がもらえたり、育休・介護休業を取ったときに「給付金」が出たりする保険。
- 労災保険:仕事中や通勤中にケガや病気になった場合、治療費などが保障される制度。
ここがポイント!
社会保険料は「会社が半分負担してくれている」ので、実はかなりコスパの良い制度です。フリーランスや個人事業主になると全額自分で払う必要があるため、会社員のうちにしっかり恩恵を受けておきましょう。
2. 税金の基本:あなたの給料から引かれてる2つの税
給料明細を見ると、「所得税」「住民税」という2つの税金が引かれています。それぞれの中身は次の通りです。
- 所得税:あなたが稼いだ所得に対してかかる国の税金。月ごとに概算で引かれ、年末に調整されます(年末調整)。
- 住民税:前年の所得に基づいて課される、都道府県と市区町村への税金。こちらは6月ごろから1年間かけて引かれます。
ここがポイント!
「手取りが思ったより少ない…」と感じるのは、これらの税金と社会保険料が引かれているから。知識があれば控除や節税で戻ってくるお金もあります。
3. 扶養・年収の壁をざっくり知っておこう
パートやバイト、副業をしている人がよく耳にする「103万円の壁」「106万円の壁」「130万円の壁」。これは、税金や社会保険の扱いが変わる年収ラインのこと。
- 103万円の壁:年収103万円を超えると、扶養控除が受けられなくなり、家族(親など)が損することも。
- 106万円の壁:週20時間以上勤務し、月収が88,000円以上あると、会社の社会保険に加入する可能性が。
- 130万円の壁:年収130万円を超えると、扶養から外れて自分で社会保険に入る必要があります。
ここがポイント!
働き方によっては「壁を超えたほうが得」な場合もあるので、一度シミュレーションしてみると◎です。
4. 知っておくと得する制度いろいろ
社会保険や税金の制度の中には、知っているだけで得するものがたくさんあります。
- 医療費控除:1年間に支払った医療費が10万円を超えると、確定申告で税金が戻ってくる可能性あり。家族分も合算OK。
- ふるさと納税:実質2,000円の負担で、地域の特産品などがもらえる。控除上限をシミュレーターでチェック。
- iDeCo(個人型確定拠出年金):掛金が全額所得控除されるため、節税しながら老後資金も準備できる。20代から始めると複利効果が大きい。
5. 社会保険と税金の情報、どうやって学べばいい?
難しそうな制度も、正しい情報源を使えばシンプルに理解できます。
- 公式サイトを活用:
- 国税庁(税金の全体像)
- ねんきんネット(年金の見える化)
- 協会けんぽ(健康保険情報)
- SNS・YouTubeを活用:
「税金チャンネル」や「お金の教養系インフルエンサー」など、わかりやすくまとめてくれる人をフォロー。 - わからなければ人に聞く!
税理士・社労士に聞くのも手。職場の総務や労務担当に相談するのもアリ。
まとめ
社会保険と税金の知識は、20代のうちから知っておくだけで、将来の損得に大きく関わってきます。
知らないままにしておくと、気づかないうちに「本来もらえるはずだったお金」を逃してしまうことも。
まずはこの記事をきっかけに、自分の給料明細を見直してみるところから始めてみましょう!