【これまでのルール】
社会保険に加入するためには、以下の条件を満たす必要がありました。
2025年に予定されている「社会保険適用拡大」により、パート・アルバイトとして働く人の社会保険加入条件が変わります。これにより、「130万円の壁」や「106万円の壁」に影響を受ける人が増え、手取り額が減る可能性も。今回は、社会保険適用拡大のポイントや影響を受ける人、対策について詳しく解説します。
1. 社会保険適用拡大とは?
社会保険適用拡大とは、パート・アルバイトなど短時間労働者が社会保険(健康保険・厚生年金)に加入する条件を緩和する制度改正のことです。これまで社会保険に加入しなくてもよかった人が、新たに加入対象となる可能性があります。
- ① 勤務先の従業員数が101人以上(2022年10月改正で対象拡大)
- ② 週の労働時間が20時間以上
- ③ 月収88,000円以上(年収106万円以上)
- ④ 雇用期間が2か月以上
- ⑤ 学生ではないこと
【2025年以降の変更点】
- 適用企業の規模要件がさらに縮小(50人以上?)
- 対象者の増加 → パート・アルバイトの社会保険加入者が増える
2. 影響を受ける人は?
今回の改正により、特に以下の人たちが影響を受ける可能性が高いです。
影響を受ける人 | どんな影響がある? |
---|---|
パート・アルバイト(年収106万円以上) | 社会保険に加入することで手取り額が減る |
パート・アルバイト(年収130万円未満) | 配偶者の扶養から外れる可能性がある |
企業側(従業員50人以上の会社) | 社会保険料の負担が増える |
① パート・アルバイトの手取りが減る?
社会保険に加入すると、「健康保険料」と「厚生年金保険料」を支払う必要があり、手取りが減る可能性があります。
【例】月収88,000円(年収106万円)の場合の社会保険料負担(概算)
負担項目 | 金額(目安) |
---|---|
健康保険料 | 約4,000円 |
厚生年金保険料 | 約8,000円 |
合計負担額 | 約12,000円/月(年間約14.4万円) |
そのため、「扶養内で働きたい人」は勤務時間を調整する必要があります。
② 配偶者の扶養から外れる可能性がある
配偶者(夫や妻)の扶養に入っている人は、年収130万円を超えると扶養から外れ、自分で社会保険料を払わなければならなくなります。
【扶養に入っている場合】
→ 年収130万円以下なら配偶者の扶養のまま(健康保険料の負担なし)
【扶養から外れた場合】
→ 年収130万円以上で会社の社会保険に加入(保険料の負担が発生)
そのため、「扶養の範囲内で働くべきか」「フルタイムに切り替えるべきか」を慎重に考える必要があります。
3. パート・アルバイトができる対策は?
① 130万円の壁を超えるならフルタイムを検討
社会保険料を払うなら、いっそ年収130万円を超えてフルタイムで働く方が得になるケースがあります。
例えば、年収140万円まで働けば、社会保険料の負担が増えても将来の年金額が増えるメリットがあります。
② 106万円の壁を超えないように勤務時間を調整
「扶養を維持したい」「手取り額を減らしたくない」場合は、年収106万円未満に抑える方法もあります。
具体的な方法
✔ 勤務時間を調整して収入を抑える
✔ 特定の時期だけ勤務時間を増やし、年収を調整する
✔ 年収見込みを事前に計算し、企業と相談する
③ 配偶者の扶養に入るか、自分で加入するかを見極める
- パートのまま働くなら、扶養内(130万円未満)で調整
- フルタイム勤務を目指すなら、自分で社会保険に加入する方向で考える
4. 企業側の対応も変わる?
適用範囲が広がることで、企業側の社会保険料の負担も増加します。そのため、企業によっては以下のような対応をする可能性があります。
✔ パート・アルバイトの労働時間を調整し、社会保険適用を避ける
✔ 社会保険に加入させる代わりに時給を引き上げる
✔ フルタイム勤務を促進し、人手不足を補う
企業の対応によっては、パートの雇用環境が大きく変わる可能性があるため、自分の勤務先の動向をチェックしておきましょう。
5. まとめ:社会保険適用拡大で何が変わる?
✅ 2025年から、パート・アルバイトの社会保険加入の基準がさらに厳しくなる
✅ 106万円の壁・130万円の壁の影響を受ける人が増える
✅ 社会保険料の負担が増えるが、将来の年金額アップというメリットもある
✅ 「扶養のまま働く」or「フルタイムで働く」どちらが得か、慎重に検討が必要
今後の改正詳細は、厚生労働省の発表を随時チェックしながら、最適な働き方を考えましょう!
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